全世代に「居場所」が必要だ
10/22日経に「暴発はパワハラが原因だ」という記事が出ていました。
パワハラを受けていたと思い込んだ人が元上司を消火器で殴ってしまった事件。
有罪になるのは当然と思いますが、結果として司法にはパワハラとは認定されなかったそうです。
この記事の最後にこうあります。
「近しい人に悩みを打ち明け、自身の状況を客観視できていれば「天職」との縁を失わずに済んだかもしれない」と。
その通りだと思います。
ただ今の世の中、すべての人に「近しい人」がいるのかどうか、そもそも単身世帯は増加の一途です。
だから私は思うのです。疑似的な関係でも構わないからすべての人に「近しい人がいる場」=「居場所」が必要だと。
「居場所」は、ちょっと思い立った時になにげない会話を交わせる場所です。ただでさえ知らない人とはそういった会話をしない日本社会だからこそ、ここならどうぞ!という場所は今の時代求められていると考えています。いわゆるサードプレイスというヤツ。
それなのに、一体なぜ、子どもだけ、高齢者だけの居場所ばかり作るのでしょうか?
なにゆえ、世代をあえて分ける必要があるのでしょうか?それ以外の人たちには悩みや問題がないとでもいうのでしょうか?
先日発表された日本の自殺統計だと50代と80代以上の自殺が顕著だという結果だそうです。本当に痛ましい話です。
京アニ事件の犯人もそうですが、望まない孤立・孤独がこうじて犯罪に発展するケースがあります。
その芽のさらに芽レベルでもいいから、こうした「全世代型の居場所」があれば、少しは助けになるのでは、とまじめに考えています。