幕張ベイパークの子育てシェアの場に思うこと

8/28朝日より
子育てサロンなら、自治体主導のものなどたくさん各地にありますし、千葉市内にもあります。でもなぜ、あえてここが新聞に取り上げられるのか、それは設立の経緯にあると思いました。この記事をヒントに私の思うところもあわせてまとめたいと思います

運営するのは住民らでつくる組織(エリアマネジメント)

運営するのは、幕張ベイパークエリアマネジメント
エリアマネジメントという用語は耳なじみのない方も多いと思いますが、住民や企業などその地域にかかわる組織や人が一体となって、地域をつくって行こうというもの。千葉市だと中心部にもエリアマネジメントの組織はあったはずです。全国見渡せばそれなりに数はあります。よく再開発エリアでできる場合が多いのですが、正直上手くいっているところ、うまくいってないところいろいろです。聞いた話では、とりあえずハコだけ用意したというだけではうまくいかないようです。

そして、この記事には書かれてませんが、この幕張ベイパークは、完全に三井不動産主導で作られた街であり、このエリアマネジメント組織も、三井主導で設立されたと聞いています。つまりデベロッパー側の至れり尽くせりのおぜん立てがあったということ。実際、ベイパークに行くと、イオンのはす向かいにエリアのコア施設となり建物があり、当然それも三井が建てたもので、やはり三井系の会社が運営するコワーキングスペースがあったりもします。

最初は三井が主導するが、ゆくゆくは住民に委ねたいという話もあったかと思うので、もうその段階に達したということでしょう。
個人的にはとても理想的な展開だと思いますし、他地域へのヒントにもなるケースだと思います。

そして、これもまた素晴らしいと思うのは、スタッフである元保育士にきちんと給与を支払い、地域内での雇用の場を生み出そうとしていること。いつまでも無償ボランティア原理主義では持続可能性の点で問題がありますから、最初から合理的に考え、さらにはきちんとお金を循環させようとしている方針が素晴らしい。

さらには、きちんと地域内の病院などを巻き込んでいること。サポーターも何社かついているそうで、どのように仕掛けたのか、非常に関心のあるところです。

エリアマネジメントと地域運営委員会

ここからは完全に私論になるのですが、エリアマネジメントって、日本語に直すと地域運営とか地域経営になるかと思います。
地域運営ってどっかで聞いたことある言葉です。そう、千葉市内にはいくつか地域運営委員会なる組織が存在します。

やろうとしていることは、ほぼ一緒だと思います。
実際、幕張でも幕張西やベイタウンにはこの地域運営委員会はあります。

ただ、うまく機能しているのかどうかは大いに疑問です。
私の目には単なる連絡や情報のやりとりをする会に留まっているように思います。
なにより地域運営委員会って知名度が全くありません。とある自治会長さんすら「何をやってるか分からない」と言ってましたから。

本来は、このエリアマネジメントをやるためにできた組織だと思います。全国的にも名称は違えど同じ趣旨の組織はたくさんあります。発想自体はすばらしいと思います。
ただ、それを理解している人が、住民側にもなんなら行政側にもほとんどいない。
とりあえずハコだけつくりました、いれものだけつくりました、ではあまり意味がない。
まさに仏作って魂入れず状態になっているのだと思います。

私が思うに、行政主導のものは大体うまくいかないですね。
こういうことは、ノウハウ持ってる民間(今回の場合は三井)に委ねた方がうまくいく。

うまく行っている地域運営委員会はともかく、はっきりいって何もしていないに等しいところは、このまま塩漬け、自然消滅をはかった方がいい気がします。
実際、千葉市内でもここ3年新規設立はないようですし。

地域運営委員会については、また別の機会に、改めて触れてみたいと思います。

最後に(ハブHUBとしての存在)

事務局長さんのお話としてこの記事内には、「子育てをはじめたばかりの親同士、子育てが一段落した人、専門的なスキルを持つ個人や団体など、すべてをつなぐ「ハブ」にしていきたい」とまとめられています。

このハブ(結節点)という言葉はいろいろなことに使える言葉ですが、今回のように需要と供給をマッチさせる場としても使えますし、人と人とを結びつける場という意味合いでも使えます。

私が地域の居場所で究極的にやりたかったことはこういうことでした。実際に地域活性化支援事業の問の応募資料でもプレゼンでもこの「ハブ」という表現はつかってます。しかし勉強不足の行政職員からはこうした発想は出てこないし、理解もされなかったということ。この幕張ベイパークは基本行政は関与していないと思います。だからうまくいくのでしょう。行政側や既存組織の延長線上に過ぎないほとんどの地域運営委員会関係者は、プライドが高いから認めたくないのかもしれませんが、幕張ベイパークはうまく行っている事例だと思うので、地域運営委員会に魂入れたかったら、こういう先進事例から、ノウハウを積極的に吸収すべきだと私は思います。