3羽のかもめが目指す「居場所」について

私たち3羽のかもめが進めていきたい地域の「居場所」づくりについて、先日ご紹介した本(新しい地域ネットワークの教科書)にわかりやすくその概念が説明されていましたので、それを引用しつつご紹介したいと思います。

居場所には大きく2通り

1つは「目的型」の居場所
従来の趣味サークル、高齢者サロン及び同世代のおしゃべり会、いきいき百歳体操など、あらかじめ目的が明確な場所。
行きつけの喫茶店、居酒屋などいわゆるサードプレイスも含む

もう1つは「共生型」の居場所
いつでも誰でも参加できる、出入り自由の居場所。生きづらさを抱える本人や家族が、ふらっと散歩がてらに気軽に顔を出せて、一人で過ごすのも自由なため、新しい居場所の1つとして注目されている。地域共生のイメージを先取りして体感できるメリットもあるとのこと

私たちがつくりたい「居場所」は後者である「共生型」の居場所です。ただ、私たちは早速壁にぶつかってしまいました。

「共生型」の居場所をつくるにあたっての壁

実際に私たちがぶち当たった壁の具体的事例をご紹介したいと思います。
ある公的スペースをお借りしたいとお願いしたときのこと。
そのスペースの担当者は、上記でいう「目的型」の居場所でなければダメだ、おかしい、そうに決まっている、と私に対して言われました。
こうなると、私がどう説明しようと試みても、耳を傾けていただけません。
結局、取り付く島もないまま、門前払いを喰らいました。(このやり方も同じ地域住民に対していかがなものかと思っていますが)

このような「自分の意見は絶対「正しい!」」とする方にどうお話ししていくかは本当に難しい課題だと痛切に実感しましたが、
結局のところ、この「共生型」の居場所というのは、まだまだ身近になかなかないため、イメージを持っていない方がほとんどなことが最大の課題だと考えています。
逆に前者「目的型」の居場所は、たくさん事例はありますし、実際、この公的スペース内でも実施されていましたので、無理からぬことかもしれません。

思うに、おそらく補助金審査を担当された美浜区の行政職員の方々も、この「共生型」の居場所のイメージを持っていなかったのだと思っています。
だから、明瞭さに欠ける、だからダメ、という論評をいただいてしまったのではないでしょうか。
そもそも「高齢者サロンです!といった分かりやすさや明瞭さはむしろ求めていない、ふわっとしたイメージの場所が「共生型」居場所なのですから、私たちからみれば当然のことなのですが。

上記の本には「はじめの一歩」として、まずご近所に、自分たちの想いを書いたチラシをポスティングをしてみよう、と具体的実践案が書かれています。
それを受けて、まずは簡単に披露することができるこの場をお借りして、想いを述べてみました。